クリスマス休暇とトロントの街

 

カナダに移住することになってからなんだかひっきりなしにばたばたしてしまって、

気がつけば年も明け、すっかり久々の更新となってしまった。

しかしふと周囲を見渡せば誰しも皆悩ましそうな趣で難しそうな問題を抱えており忙しそうなので、まったく人類は暮らしを便利にしようと努力するほど忙しさの呪いにかけられているようである。

 

誰もいない羽田空港の搭乗ゲート

 

移住のごたごたはまた別の機会に書かせてもらうことにするとして、

今回はトロントでささやかに迎えたクリスマス休暇の話でも書こうかと思う。

 

年末の休暇のタイミングでようやくカナダへの渡航を果たし、先に来ていた夫に久々に会うことができた。お互いいろいろ苦労の時期を経て久々に会えるのだから、どこか他人ごとのように感じながらも、空港での感動の再会的なものをぼんやりと期待していたのだが、

なんということはない、空港は見送り・お迎えの入場制限をしていたらしく、夫は空港の外の警備員さんの横で、寒そうにぽつんと立っていた。

ということで感動の再会というより、「おつです」みたいな再会だった。まあそんなものだ。

不思議なことに自分の人生にはいつだって一歩引いた視点がいて、没入した感情移入ができないのものである。映画や小説や人の話だったら、いくらでも想像を膨らまして好き勝手に感情移入できるのだけど。多くの人はそんなこともないのだろうか?

 

 

私は観光ですらトロントに滞在したことがなかったので、どうせニューヨーク郊外みたいなものだろうと食事特に外食については全く期待をしていなかったのだが(失礼)、食の充実度に驚かされることになる。

まずオンタリオは様々な人種の人で構成される移民の都市なので、多様な文化の割と本格的な料理が手に入る。例えば中華料理ひとつを挙げても、日本語でなんと表現すれば良いのかわからないメニューがたくさんあって、ジャンルも豊富に揃っている。正直日本にいたときは、なんとなくラーメンや焼き餃子など、四川料理のなかでも味が濃くて脂っこいもの(というか日本風中華)が主流のイメージとしてあり、そんなに中華を好んで食べることはなかった(無知でごめんなさい)。だがこっちに来てから少しも立たないうちに、自分は広東料理や上海料理、ベトナム料理がめちゃめちゃ好きだということが分かったし、どこに行っても味が本格的でとても美味しい。

韓国料理ももとからそこそこ好きだったけれど、こっちにきて参鶏湯・カムジャタン・スンドゥブ等の本格的な味を知ってからは大好きになってしまった。カリブ・ギリシャ・パキスタン・アフガン・アラブ・エジプト・地中海料理等そんなに馴染みのなかった料理もあるし、スーパーは充実していて、最強みたいなアジア系スーパーには雪見だいふくや味道楽のふりかけ・こくまろカレーとかもあるし、和食の定食屋さんやラーメン屋、寿司屋、京料理屋、辻利まで見つけてしまったのでもう食に困ることも和食が恋しくなることもなさそうである。

 

アジア系スーパーでキットカットを見つけたけれど高い。

 

いやしかしスキンケアやヘアケアには困るだろうと思って日本からあれこれ持っていったのだが、日本から持ちこんだシャンプーはこちらの水に合わないらしく髪の毛がぱさぱさになってしまった。薬局で適当に買ってみたシャンプーにしてからはすこぶる髪の調子が良い。スキンケアグッズも文句なしに充実している。どうやら気合を入れて特別なことをしなくても普通に暮らしていけそうである。

 

というようなことをあれこれ研究しつつ、クリスマス休暇は市内の半地下のエアビーを借りて、特に何か特別なことをするわけでもなく、あれこれ買ってみては失敗しながらも家で料理をしたり、クリスマスカードを書いたり、家の周りを当てずっぽうに散歩したりして、ささやかに過ごした。

 

 

日本の新年に合わせてちゃんと挨拶したり新年の抱負を考えたりしよう!と意気込んでいたのだが、日本の紅白はトロント時間の朝5時から郷ひろみだったし、BGMとしてつけた冷やかしのためのラブコメみたいなNetflixに二人で完全にのめり込んでしまったし、年越し蕎麦を作ろうと思ったけれど美味しそうでつい中華麺を買ってしまったりで、

結局完全に和の心を忘れ、Youtube に違法アップロードされたゆくとしくるとしを神妙な顔つきで二人で眺めるのが精一杯だった。慌ててその場で考えた新年の抱負は、「スケート上達する」。

 

コートについた雪の結晶

 

ところで、クリスマス休暇のトロントの住宅街は、どの家も可愛らしいクリスマスの飾り付けがしてあって、

お散歩をしているだけでなんだか楽しい気持ちになれるのだから、お得である。

ただどの家も飾り付けが大変豪華で気合い入っているので、用意や片付けがとても大変なのではないかと察される。日本でもカナダでも、クリスマスへの気合いの入れ方は変わらずすごいようだ。

 

 

オミクロン株も急速に拡大しており、大変な時代が続くが、笑いの多い、明るく充実した年になりますように。

 

 

 

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