性差

個人的な理由ですが、理工学系の研究科にいるので、

男性で埋め尽くされた会議室や教室を見ると、

男の子と女の子の、何がそんなに違うのだろう、、、、なんて、しょっちゅう考えてしまいます。

今回は性差について、ちょっとまとめてみることにしました。

この記事は主張というよりも、性差の理解を深めたいという気持ちで、書いています。

 

 

脳の違い

女性が他人への共感やコミュニケーション能力に長けていると言われたり、男性が空間把握能力や数学的推論が得意だと言われたりと、男性と女性では脳の作りや行動に差異がある、という議論は多くあります。

例えば、下のような絵を目にしたことはありますか?

 

ショッピングモールで、ズボンを買うのに男女がかかった時間と道のり

出典:http://weknowmemes.com/2012/06/mission-go-to-gap-buy-a-pair-of-pants/

 

だいぶ(だいぶ)前SNSで話題になった、ショッピングセンターでの女性と男性の行動をたどった絵。
少し誇張が過ぎるにしても、女性が買い物にかける時間が長いのは、女性向けファッションのお店の方が圧倒的に目にすることが多いことからも、想像がつきます。

また、平均的には女性の方が喜怒哀楽の表情が豊かさだとも言われます。

確かに、男女の脳には、いくつかの差異があることがわかっています。まず、平均的に、男性の脳の方が女性の脳よりも(体の大きさを補正しても)少し大きく、100gほど重い[1]。また、性衝動と関連している視床下部前部間質核をはじめ、右大脳半球が男性は厚い。一方で女性は、右脳と左脳を繋ぐ脳梁と全交連とよばれる部位が発達していることがわかっています[1]。

このような事実は、男女の頭の構造の違いに関する私たちの一般的理解を裏付けているように思えます。男性の方が単純な(簡単という意味ではなく、シンプルなという意味の)論理展開が得意だとか、女性の方が複雑な機微がわかるとか、そういった通説の。

もっとも脳は、使われないニューロンやシナプスが排除されていくという形で’発達’していく上に、活性体によって配線は大きく変化します。環境や経験による影響がとても大きいということは忘れてはなりません。[1]

そういえば、お医者さんの知り合いは、ああなんかいろいろ言われてるけどね、ほとんど大差ないよ、あるとしたらホルモンの影響だね、などと酔っ払って言っていました。

脳には違いはありそうだけれど、環境要因がそれ以上に重要、といったところなのでしょうか。

 

 

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