I didn’t know – by Cecilika

夜風に誘われて

人知れず抜け出して

大人が行ってしまった後の

子供のような街で

あのとき私たちはさ

世界を手にした気分でさ

出会うもの美しいって信じて

どんな場所にだっていけたね

変わっていく世界にぽっと開いた時のなかで

大きな雲を見下ろして

誰も言わないけれどどっかで怯えてたんだね

自由を忘れてくること

でも変わってくんだ変わってくんだよ

もう思い出すこともないかな

大人になって素敵になっていけたらなあ

でも変わらない変わらないよ

置いてきたわけじゃない

たくさんのことに

埋もれちゃっただけなんだよ

雨音に誘われて

おとづれた静けさに

優しさを遠く思い出す

時の隔たりを感じて

いつかどこか暑い夏の日

誰かの何かの世間話

上の空で聞き流しながら

また思い出す気がした