無調音楽と現代音楽 ー 現代ピアノ紹介③

 

第一回第二回では、クラシックから崩れていく流れのなかの、素敵な現代ピアノ音楽・アーティストを紹介してきた。今回は、ちょっとコアというか変態な、現代ピアノ音楽に触れてみる。

20世紀、芸術の社会化・オリジナルの失墜に伴い、それまで権威だったクラシック音楽は大きな転換期を迎える。
8音音階をベースとした調性音楽も、20世紀以降「クラシック」の歴史を刻む巨匠の到来はなかなか迎えられていない。

ブレイクスルーとして生まれ落ち、現代音楽のストリームとなっている無調音楽は、初めて聴く者からすると正直かなりクレイジーで、近寄りがたい。その後も現代音楽は何というか天才的な発想を次々うみだして膨張(発散)し続けている。関数をもとにコンピュータで音を生成したり、人の声を解析してみたり、ぼーっと椅子に座ってるだけだったり…………

 

既に有識者の方々により、わたしなんかが書くよりもずっと素晴らしいまとめがあるので、そちらを参照させていただきつつ流れをまとめていきたい。

 

無調音楽と現代音楽

わたしたちが普段聴いて心地よいと感じる音楽は、全音と半音を並べた8音音階を基礎としている。半音によって不安定な和音が形成され、和声が帰結に向かう自然で心地よい動きが生まれるのが、通常の音楽のルールだ。

20世紀にシェーンベルグが体系化した12音音階は、現代音楽の不思議さ・きもさ(ひどい)を表現するベースとなる音階だ。とはいっても何も難しくないシンプルな理論で、全音と半音を並べる変わりにいっそオクターブ間の音を全て均等に区切り、ある意味ランダムに並べるという手法である。

このような曲は演奏に限界があるため、電子音楽でもさかんに取り入れられる。ゲーム音楽にもよく使われている。

今回は、クラシックからの無調音楽への流れのなかで、代表的な作風や音楽家たちを紹介していく。

 

美しい無調音楽

無調音楽で、個人的に好きな曲をほんの数曲だけピックアップする。もっと聴きたい方は参照サイトに行ってみてください。

西村 朗さん作曲の、美しい一曲。ペダルの使い方に注目。

 

武満徹さんは日本を代表する現代作曲家。是非音をじっくり聴いて、楽しんでみて。

第二弾でも紹介しましたが。リゲティ・ジェルジュさんは、好きな作曲家さんの一人です。

 

ただ座ってるだけ……… ジョン・ケージによる新様式の提案

かの有名な4分33秒の方です。ウィキを調べると、キノコ研究家でもあるそうだとか……。理系オタとしては親近感が沸きますね(沸かない)。

偶然性の音楽を追求し、何もひかなかったり、ピアノの蓋を閉じたり、前衛的な演奏を提案されています。ちょっとわたしには難しすぎるかもです………

 

人の声を解析して音にしてみた……… 音声解析と電子音楽

人の話し声を解析し、ピアノにひかせてみた、という、変態的な発想のアーティストたちである。ピアノの鍵盤からしか音がなっていないはずなのに、声が聴こえるから本当に不思議。。。。

 

他にも、こういった解析的でクレイジーな電子音楽をかく取り組みは後をたたない←。数式を音にマップしてコンピュータにひかせてみたり、聖書のテキストを使ってみたり、鳥の声を解析してみたり、、、、気になる方は参照サイトへどうぞ。

 

現代音楽の楽曲紹介おすすめサイト

天才的なオタクな曲を書かれる、現代音楽のパイオニアたちはまだまだたくさんいるが、先人の有識者たちが素晴らしい紹介サイトを既に書かれているので、ここでは紹介は省き、そちらを参照されたい。

現代音楽のすすめ 〜人人振動   ← 作曲が趣味の方必見の、素晴らしいサイトです。

現代音楽の作曲家たち   ← 様々なピアノ音楽に関する知見がまとめられています。

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。
皆様も是非おすすめの曲・演奏家・サイトを教えてください。

 

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