現代ピアノ曲紹介第二弾。この記事では、ピアノを愛する人たちにぜひ聴いて&弾いてみてほしい、現代ピアノ作曲家たちを、自分用メモとしてまとめたい。ピアノポップをまとめた第一弾はこちら。
20世紀、芸術の社会化・オリジナルの失墜に伴い、それまで権威だったクラシック音楽は大きな転換期を迎える。アーティストが身近な存在となった今、ポップミュージックがメインストリームとなった(ポップとはそもそもそういう意味なのだが)。
8音音階をベースとした調性音楽で、20世紀以降「クラシック」の歴史を刻む巨匠の到来はなかなか迎えられていない。
ブレイクスルーとして生まれ落ち、現代音楽のストリームとなっている無調音楽も、とても面白いが、それは第二弾に書かせていただくとして、
そんな時代をゆく、あらゆる音楽との融合で生まれたピアノ音楽も、自由で気まぐれで、ほんとに素敵なのである。
*あくまでも個人の見解です。推しがいたら是非紹介してください🌷
目次
近現代音楽と、この記事の立場
近現代音楽は非常に多岐に渡り、ちゃんとした音楽史やジャンルに関してはこんなブログではなくもっとしっかりしたソースを参照されたいが、
代表的なピアノ曲も残した芸術音楽という点で言えば、荒い区切りではドビュッシー やラヴェル、(フォーレ)など印象派・全音音階を用いた作風、プロコフィエフやショスタコーヴィッチ・ハチャトゥリアンたちによるソヴィエト音楽・プロパガンダ的(と言われている)音楽、サティなど新古典主義、ガーシュウィンらによるポップ・クラシック・ジャズの融合とアメリカ音楽、シェーンベルグに体系化された12音技法、それを皮切りに次々うまれる現代音楽(雑)など、本当に多様なジャンルで巨匠が誕生してきた。分類もコントロバーシャルだし、作曲家本人たちも分類などされたくないだろう。
このブログでは、まさに今注目が高まってきている作曲家たちのなかで、個人的に自分が好きな、ピアノ曲が素晴らしいアーティストたちを自分用メモとしてリストアップしていきたい。
ニコライ・カプースチン
ウクライナ出身の作曲家・ピアニスト。ジャズやクラシック的な要素を取り入れた技巧的なピアノ曲を多く書かれている。2020年7月に逝去された。超絶技巧的な曲が人気だが、個人的にはスローテンポの曲で用いられる旋律が素晴らしいと思うので是非聴かれたい。
裏でなっている音が素晴らしい世界観をつくっている
リゲティ・ジェルジュ
ハンガリー系オーストリア人の現代音楽作曲家。音がぱらぱらと浮いているような、落ちてくるような、現代的な音楽をかかれる。譜読みはたぶんけっこう大変だと思うが、弾けたら絶対楽しい。作曲好きは絶対必見の、注目の作曲家。
ピアノエチュードが面白い…!
もっと聴きたい方はこちら。
上原ひろみ さん
第一弾でも紹介したが、推しなので再掲。日本人ジャズピアニスト・作曲家といえばこの方。現在アメリカを活動拠点に置かれている。技巧的なジャズ演奏、弾けたら絶対に楽しい(弾けない)。
本当に楽しそうにピアノを弾く方…
トーマス・アデス
英国出身の作曲家・ピアニスト・指揮者。無調音楽だけど独特の美しさや世界観がある、面白い曲を書かれている。リズム感や呼吸感も独特で素敵なので是非じっくり研究してみてほしい。オーケストラも聴かれたい。
聴いていると秩序が見えてくる不思議なパッセージ。
以上、ピアノ中上級者に推したい4名のアーティストを紹介した。まだまだ素敵なピアニスト・コンポーザーはたくさんいるので今後も随時更新していきたい(皆さんも是非教えてください)。
ここまで読んでくださってありがとうございました。第三弾ではより変態な(失礼…)現代音楽、現代ピアノを紹介する予定なので、是非そちらも。
[…] 10/20/202010/30/2020by […]